聖光(学年ビリ)→東大

東大生の中学受験

プロフィール

中学受験:公立小学校→聖光学院中学校 小3から日能研日吉校

大学受験:聖光学院高等学校→東京大学文科一類 予備校無し

現在:東京大学経済学部経営学科 

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幼少期

六個上の兄と毎日遊びながら育ちました。運動神経抜群で185㎝、高校野球では甲子園に進出した兄に常に憧れを抱きながら育ちました。

5歳から地元のサッカークラブでサッカーを始めました。

運動神経や体格に優れていたわけではないものの、大好きなサッカーは高3で受験勉強を始めるまで続けることになりました。

小3まで、サッカー以外の習い事は水泳のみ。公文や英会話等の学習関係の習い事、ピアノ等の芸術関係の習い事も経験しませんでした。

しかし、父親が多少勉強熱心であったこともあり、小2あたりから本屋で買った算数の問題集を放課後に少しずつ解くようになりました。

この頃辺りから、小学校の算数の授業で優位を取れるようになり、優越感に浸っていた記憶があります。

これが、私の受験人生において、常に算数や数学において優位を取れるようになった源泉だと思います。小さいうちから数字に慣れておくことが大事なのかもしれません。

また、かなりインドアな少年で、暇さえあればマリオやサッカーのゲームに勤しんでいました。

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小学生時代

父親が勉強熱心とは言いましたが、中学受験は親から強制されたものではなく、兄が経験したから自分もしてみたいというように動機づけられていた記憶があります。

小3から、全国で一番規模の大きい校舎であった日能研日吉校に通い、国語のみ履修していました。

小4からは4科目履修するようになり、本格的に中学受験へと進み始めました。

マンモス校で素晴らしい講師の方々に恵まれたこともあり、着実に学力をつけていきました。

小4からの3年間受験勉強に勤しむことができたのは、日能研のクラスの仲がとても良く、好ましいライバル関係を築けていたため、常にモチベートし合えていたことが一番の要因だと思います。

頻度の多い定期試験の度に、教室に科目毎の成績上位5人の名前が張り出されました。

この紙に名前が載ることが、皆のモチベーションになっていたと思います。

小5のある時期、日能研に行きたくないと言い出しました。勉強をもうしたくないと言いました。

放課後自由に遊び回る同級生を脇目に早々と帰り、塾に通う生活に耐えきれなくなったのです。

しかし、日吉校の校長の方やクラスメイトの説得により、再度気持ちを入れ直すことができました。

こんなにも塾に愛着が湧いていたのは素晴らしいことだと思います。今でも感謝しています。

その後は仲の良いクラスメイトと順調に日々を過ごし、中学受験を迎えました。

1月は栄東、渋幕、2月は駒東、聖光、浅野を受験し、全て合格しました。

第1志望はずっと駒東でしたが、聖光の人工芝グラウンドと校舎に綺麗さに浮気して、最後の最後に聖光入学を決めました。

クラスメイト15人中6人が聖光だったのも大きかったかもしれません。

中学生時代

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中学校入学後は、受験勉強から解放された反動か、完全に道を踏み外してしまいました。

サッカー部に入部し、部活動には真面目に取り組んでいたものの、プライベートでは初めてのスマートフォンに興奮し、スマホゲームに取り憑かれ、暇さえあればずっとゲームに勤しんでいました。

いざ勉強しようと思っても1分後にはスマホを触ってしまう始末。

学業では落ちこぼれて、中一の夏の試験で230人中230位という、正真正銘の学年最下位を獲得しました。

その後は、担任の先生や両親からの叱責を受け、反抗的な息子ではありましたが何とか平均くらいまでに成績を持ち直していきました。

(定期試験の度に、何位以内を取れたらお小遣いUPという制度を母親が取り入れてくれたことが一番の動機だったかもしれません。単純ですね。)

高校生時代

高一あたりから、部活の無い日の放課後は下校の時間まで教室に残って勉強するようになりました。

聖光は、高二からクラスが文理3クラスずつに分かれ、上位1クラスずつが選抜クラスになります。

私は、どうしても選抜クラスに入りたいという思いがあり、高一の際の勉強のモチベーションとなりました。

こう思っていたのは、仲の良い友人のほとんどが成績上位者であり、弛んだ人たちと一緒になりたくないという理由がありました。

やはり目標があると人は頑張れるもので、高一時点では未だ周りも勉強モードではなかったこともあり、成績はどんどん上がっていき、学期末試験では上位20位以内に入ることができました。

大躍進です。

また、高一からは部活動と並行して、ダンスとバンド活動(ベース)も始めました。

目立ちたがり屋だったのか、モテたかったのかは覚えていませんが。

高二では無事に、文系選抜クラスに入ることができました。

学期ごとにクラスの入れ替えがありましたが、ずっと残ることに成功しました。

文系の選抜クラスはガリ勉の集まりではなく、部活動等の課外活動も学業も両立するようなしっかり者が多かったため、とても居心地が良く最高の仲間となりました。

当時のクラスメイトは、今でも頻繁に連絡を取り合う人ばかりです。

今振り返ると、ずっと選抜クラスの残ることができたのも、上記の通り彼らと同じクラスでいたいという思いが強かったことが大きな要因の一つにあると思います。

聖光は高二までに基本的に全ての課外活動を終えるため、高二の年末あたりに部活もその他諸々も引退しました。

いよいよ本格的な受験生活スタートです。

高三からは1日も欠かさず、学校が終えると東進衛生予備校横浜駅西口校の自習室に篭り夜9時半まで勉強する生活を続けました。(東進は生徒として在籍はしていたもののの授業は一個も受講していなかったため、予備校には通っていないことにしています。

今思うとストイックで凄い生活でしたが、クラスの友人も同じ自習室に必ずいたためモチベーションも尽きることがなく続けることができました。

わからない問題があっても、自習室にいる友人に聞けば全て解決していました。

どの教科も学校から指定されたもの以外は一切使わず、かなり手厚いサポートがされていた印象が強いです。その甲斐もあり苦手科目は本当に一個もありませんでした。

具体的な受験勉強に関しては、1日でなるべく多くの科目に触れることを心掛けていました。

マンネリ化を防ぐことができるため、一気に一つの科目を進めるよりも効率が良いと思います。

共通テスト対策は本質的でない(東大受験にあまり繋がらない)ため、直前の1ヶ月程度しか取り組みませんでした。

同じ理由で、早稲田どこかの学部の共通テスト利用以外は併願もしませんでした。行く気の無い大学の勉強に割く時間がもったいないと思っていたからです。

順調に進んでいった結果、初年度であった共通テストでは860点を取り、東大の文科一類に合格することができました。最も中の良かった友人たちも全員合格し、クラスメイトは35人中29人が現役合格しました。

キャンパスにクラスメイトがたくさんいることが想像できたため、初めて卒業式で泣きませんでした。

受験を終えて

終始一貫して、本当に環境に恵まれたと思います。

その環境の中で、自分に良い影響を与えてくれる人たちと自然と仲良くなっていったのが大きかったと思っています。

友達を選別するわけではありませんが、誰と共に過ごすかは非常に大事です。

彼らのおかげで、モチベーションが一度たりとも低下しませんでした。常に楽しみながら、競い合っていました。

そして、文字通り助け合っていました。

具体的な勉強方法に関しては、上でも触れた通り1日に多くの科目を勉強することが大事だと思っています。

他にも私に合っていた雑学で言えば、眠くなったらすぐさま机の上で10分間寝ること、飽きたら場所を変えたり少し友人と話したりすること、自宅では決して勉強しないことなどが挙げられます。

聖光について

息子ができたら聖光に入学して欲しいと切に願うほど大好きです。

悪く言えば過保護なのかもしれませんが、1人も見捨てることなく手厚いサポートを施してくれます。

教師陣が本当に生徒思いの方ばかりだと感じます。

職員室を見れば聖光の雰囲気が伝わると思います。

とても開放的で、端から端までが見渡せるようになっており、試験期間以外は生徒が自由に出入りできるようになっています。

そのため、職員室には必ず生徒がいます。他の学校では中々見られない光景でしょう。

全ての意思決定が生徒第一で考えられているところにも聖光らしさを感じます。

校長先生は、教師でも親でもなく生徒の意見を最優先して常に取り入れてくれます。

ここ数年で夏の制服含め様々な改革が為されています。

私は東進の自習室を安く利用していたためあまり行くことはありませんでしたが、高三が夜9時まで勉強することができるザビエルセンターという施設もあります。

多くの生徒は毎日そこに通っていました。

また、私が高三であった年から、高三限定で学食が夕飯も提供するようになりました。進化が止まりません。

改めて、聖光という選択ができて本当に幸運でした。

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