この記事では中学受験に成功する親の特徴について私の実体験にもとづいた特徴を書きます。
必ず一致する特徴がある訳ではありませんが、多くの方に共通した傾向はありました。
「成功した親の特徴」についてこの記事では述べますが「こういった特徴がある親は必ず成功する」という訳ではありませんのでご注意下さい。
また、これから私が述べる特徴にあてはまらない人でも中学受験には成功している保護者の方もたくさんいらっしゃいますので、あくまでも私が感じた傾向として捉えて下さい。
子どもの現状を冷静に分析している
最初の特徴は「子どもの現状を冷静に分析している」ということです。
これは中学受験に成功しているほとんどの保護者の方にあてはまる特徴です。
弊塾では入塾前に面談を行っていますが、中学受験に成功する保護者の方はお子さんの現状を細かく具体的に把握されています。
それは性格的なことを分かっているということではありません。
つまり「うちの息子は人見知りをするので~」とか「言われたことはきちんとやるので~」といったことではありません。
お子様の学習状況について冷静に理解しているということです。
「今の学力は目標とする学校にこれだけ足りていない。」といった目指すものと現実との乖離を認識していたり「算数の文章題で少し式が変わると分からなくなる。」といった具体的な問題意識を持っていたりすることを指します。
現状を理解しているからこそ対処法も明確になってきます。
教える側と保護者の方との間で問題意識や克服するべき課題を正しく共有すれば壁も乗り越えやすくなります。
感謝の気持ちがある
中学受験に成功している保護者の方は塾に感謝しているというのは本来塾の人間が言うべきことではないということは重々承知しております。
しかし事実として、中学受験に成功するご家庭は子どもも含めて周りの人への感謝の気持ちが強い方が多いです。
それは受験に成功したから感謝しているということもありますが、それだけではありません。
お金を払っているのだから塾が成績を上げなければいけないのは当たり前です。
そうでなければ何のためにお金を払っているのかが分かりません。
それはその通りなのですが、中学受験で成功する多くの保護者の方は「先生のお陰でうちの娘はこれだけ成績が上がりました」といったことを言ってくれます。
私はお礼を言われる理由は下記のように考えています。
①本当に伸びていて感謝されている
②期待するほど伸びてはいないけど感謝の気持ちを伝えている
①のケースは実際に伸びて感謝されているのですが、本当は本人の頑張りが一番大きいと私は思っています。
注目したいのは②のケースです。私も「なぜまだ結果を出せていないのに感謝されているのだろう。」と思うことがしばしばあります。
保護者の方が意図的に私を乗せているのではないかと勘繰ることもあります。(素直に気持ちを受け取れば良いのにひねくれ過ぎですね)
ただ①であれ②であれ感謝されたからこそ教える側も気が引き締まって指導に熱が入り、それによって成績も上がるという好循環が生まれることは往々にしてあります。
教える側が言うことではないのは重々承知しておりますが、子どもが褒めれば伸びるように講師も褒めれば伸びるのです。
私自身もアルバイト講師に「〇〇さんのお母様が〇〇先生に感謝していたよ。ありがとうね。」といった実際に感謝されたことを伝えると講師と生徒の間で信頼関係が強まり、その場合は授業の学習効果も高まります。
②については意図的にできることなので、感謝するべきポイントが少しでもあれば実践してみては如何でしょうか。
ただし、もちろん不満があるときはそれなりにそれをきちんと伝えるべきです。
精神的にタフである
中学受験の保護者の方が精神的にタフであるということが実はもっとも重要です。
中学受験は高校受験のように救済措置があって望めば必ずどこかに受かる訳ではなく、また大学受験のように再度チャレンジできる訳ではありません。
そういった意味でも中学受験は過酷です。
模試の結果やクラスの昇降に一喜一憂するのが普通です。
そんな中でもやはり精神的にタフな方は強いです。
以下、具体的にどのようのタフなのかを述べます。
普段の子どもへの接し方
精神的にタフであるというのは子どもの成績を気にしないということではありません。
今の状況を分析し、何が最善なのかを粘り強く実践するということです。
例えば中学受験に成功するお母様はどのように子どもに声掛けをするかといったことを非常に上手に行っています。
塾で相談をされる際も的を射た質問をしてくれます。
またお子さんにご家庭内での様子を聞いてもお母様に叱られることはあっても、ヒステリックに怒られて衝突していることは少ないです。
もちろんこちらが各ご家庭のご事情を全て把握している訳ではありません。
しかし実際に中学受験で苦戦してるご家庭のお子さんから深刻な相談(教育虐待に近い状況)を受けるケースは多いです。
最後まで投げ出さない
中学受験は受験が近づくにつれて精神的に追い込まれていきます。
「もしどこも受からなかったらどうしよう」「もう受験まで1年切っているのに中々本気を出してくれない」と思うこと頻繁に起こります。
そこで頭に浮かぶのは「こんなつらい状況が続くのであればもう中学受験はやめよう」という考えです。
もちろんケースバイケースですので実際に中学受験を回避した方が良い場合もあります。
ただ、精神的に疲れてしまい、それが理由で投げ出すのは失敗のもとです。
中学受験で失敗するケースのほとんどが親が精神的に疲れてしまい「もう中学受験はやめよう」「この学校に受からなかったら公立中学でいいや(併願戦略の失敗)」という親の逃避から起こります。
悲観的な状況でも冷静に作戦を立て着々と実行に移す人が成功します。
まさに悲観的に作戦を立て楽観的に行動する人が中学受験においても成功します。
まとめ
中学受験に必要なのは「母親の狂気」ではありません。
むしろ「冷静さ」こそが大事です。
「子どもへの接し方」「塾の利用の仕方」「受験に臨む心構え」こういったことが中学受験に成功するには重要です。
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