夏休みの宿題のやっつけ方

その他

 子どもにとっては敵とも言える夏休みの宿題。嫌々とやるのであればかえって勉強嫌いを誘発しかねない学校の夏休みの宿題。

できればさっさと終わらせて夏休みを満喫させて上げたいですよね。もしくは塾の夏期講習に集中させたいですよね。

この記事ではそんな夏休みの宿題を片付けるためのアイデアを書いていきます。

あくまでも「やっつけ仕事」なのでクオリティーは一切保証しません。

ただ、できれば一挙両得で宿題を終わらせると同時に何かを得たいものです。

自由研究のアイデア

まずは自由研究です。自由研究は自由だからこそ逆に困りますよね。

「毎週土曜日の20時に月を観察してスケッチしなさい」とか「自分の好みのドレッシングを作りなさい」とかやることが指定されていたら楽かもしれません。

「これでも自由研究になるのでこれで良い」という方は自由研究の項は飛ばし読みして下さい。

上記以外の自由研究のテーマとやり方を、人から聞いた話を中心に以下に書いていきます。

リトマス紙を使って酸性・中性・アルカリ性を調べる

これはとても簡単です。準備が整えば1日で終わります。

用意する物

・重曹(じゅうそう・100均でも売っています)

・洗剤(トイレ用、食器用、石鹸水、カビ取り剤などのどれか)

・家にある食べ物・飲み物(レモン、お酢など)

・リトマス紙

やり方

家の中にあるありとあらゆる物をリトマス紙を使って酸性かアルカリ性か中性かを調べましょう。

レモン、お酢、砂糖水、その他食べ物の残り汁、重曹、洗剤、生ごみなどをリトマス紙を使って調べてみましょう。意外と酸性だと思っていたのが中性だったり予想通りだったりします。

どういった物は酸性で、どういった物がアルカリ性なのかを調べると「胃酸は酸性だから食べ物は~だと良くないのでは」「焼き魚にすだちやかぼすをかけるのは~」「シンクや生ごみの入った三角コーナーの重曹をかけると消臭効果があるのは~」といった様々な考察ができます。保護者の方も一緒に考えてみて下さい。

化学の知識を学ぶということは今後「エセ科学に騙されにくくなる」という計り知れないメリットがあります。

時間がなかったら考察部分は省き、調べた結果をまとめるだけでも良く「口に入れるものは酸性や中性が多かった」などの結果を書くだけでも大丈夫です。

とにかくこの実験は中学受験の理科に役立ちます。また、生活の知恵も身に着きます。

ちなみにリトマス紙は下記で買えます。安いです。

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池の水をすくって調べる

これも1日か2日で終わります。

用意する物

・池の水を採取するひしゃく

・バケツ(もしくは水の漏れない虫かごなど)

・顕微鏡

●やり方

①池がある所(公園や神社など)に行く

②池の水をすくって持ち帰る(管理者の許可は得ましょう)

③家に帰って顕微鏡で調べる

④それをまとめる

これだけです。顕微鏡で調べるのとそれをまとめるのは時間がかかるかもしれませんが、やることは至ってシンプルです。

まとめるのはスケッチだけでも良く、後で検索してそれが何だったのかを書くだけでも良いです。

これの良いところは「①プランクトンに関心を持つかもしれない」「②顕微鏡の使い方を覚える」そして何よりもこの自由研究によって「③生物分野の研究に興味を持つかもしれない」ことです。

顕微鏡は買うのであればそれなりに質の良い物を買いましょう。

下記はお勧めです。

アリを捕まえて実験

これも1日か2日で終わります。やり方も簡単です。

用意する物

・黒いアリ

・油性ペン(黒・赤)、えんぴつ(黒・赤)

・無地の白い紙

やり方

①白い紙に黒い油性ペン、赤い油性ペン、黒いえんぴつ、赤いえんぴつで直径10㎝程度の円を描く

②その中に黒いアリを入れる

③その結果をまとめる

これだけです。結果はどうなるかは実際に試して下さい。

この実験は理科で大切な対照実験の基本的な考え方を理解することにつながります。

対照実験とは「ある条件の効果を調べるために、他の条件は全く同じにして、その条件のみを変えて行う実験」のことです。

ここではアリが円から出られない理由が「色」なのか「匂い」なのかを調べるために他の条件は変えずに行うということです。

つまり色が理由であれば「黒い油性ペンで描かれた円」と「赤い油性ペンで描かれた円」、もしくは「黒いえんぴつで描かれた円」と「赤いえんぴつで描かれた円」を比べないと考察できません。

「黒い油性ペンで描かれた円」からは逃げることができなかったが「赤いえんぴつで描かれた円」からは逃げることができた場合は、逃げることができなかった理由が「色」なのか「匂い」なのか分かりません。

これらの実験は中学受験の理科で頻出の発芽の条件を調べるための対照実験の考え方と同じです。

最近の中学受験の理科や公立中高一貫校で問われる考察力を鍛える実験でもあります。

読書感想文の書き方

読書感想文も面倒ですよね。私は多くの子どもにとって読書感想文の宿題は必要ないと思っています。先生に怒られないように嘘の感想を書く子が多いので。私は「好きな本を読んであらすじを書く」だけで良いと思っています。

しかし多くの学校の宿題はそうはなっていません。よって読書感想文のやっつけ方を書いていきます。

この項では400字原稿用紙4枚程度の読書感想文を想定しています。

質の高い感想文とは学校が求めていることを書くことです。それは「本を読む前と読んだ後では子どもはこれだけ成長した」という子どもの物語を学校は求めているのです。

その学校での期待に応えたいのであれば、そういった構成の読書感想文にすることをお勧めします。

繰り返しになりますが、この記事ではあくまでも書き終えることを目的としているので質は高くないです。

読書感想文は以下の点で困っている方が多いです。

㋐書き出しが分からない

㋑書く内容が分からない。

これをやっつけます。

実践編

では実際にどうやって書くのかを述べます。

まず㋐は「その本を選んだ理由」を書きましょう。よって書き出しは「わたし(ぼく)がこの本を選んだのは~に興味を持って面白そうと思ったからです」で良いです。

次に㋑です。これは以下の手順で進めます。

① 最初に結論部分の感想を決める

② なぜそう思ったのかを決める

③ それにつなげるように本文から印象に残ったシーンを抜き出して感想を付け加える

④ ③につなげるようにあらすじを150字程度でまとめる

これで組み立ては終わります。

これをもとに「さるかに合戦」で読書感想文の構成を考えます。

・題名「さるかに合戦を読んで」

・書き出し→「わたしがこの本を読もうと思ったのはひょうしの絵がおもしろそうだったからです」

・あらすじ→「この本はさるとかにがけんかをして最後には仲直りする話です」(ここはもう少し細かく書いてここまでで300字程度稼ぎます)

・印象に残ったシーンとその感想を2~3個ほど→「例:わたしが最後にいんしょうに残ったシーンはさるとかにが仲直りするところです。最後に仲直りしてホッとしました。」

・まとめ→「例:いじわるされてけんかをしても、わたしは仲直りして相手をゆるすことが大事だと思いました。私もこれからクラスのみんなとトラブルがあってもきちんと仲直りして楽しく過ごしていきたいです。」

こんな感じで良いです。

どうでしょう。質はとても低いです。でも読書感想文としては書き終えることはできます。

もう少しきちんと書きたい方は以下の書籍を参考にしては如何でしょうか。

下記は低学年用です。

伝記物でも良いのなら

伝記物でも良いのであれば歴史の重要人物の伝記を読むのが役立ちます。その本を読んで歴史の勉強になるのであれば一石二鳥です。ただ、あくまでも本人が興味を持ったものにしましょう。

私のお勧めは伊藤博文です。長生きした人物なので複雑な幕末から明治の歴史の理解にもつながります。また、日清戦争~日露戦争の流れもつかめます。

調べものの宿題でも題材とする人物としては良いでしょう。

下記は漫画で分かりやすいです。歴史に興味を持つきっかけにもなるかもしれません。

大人の方にもお勧めです。

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まとめ

今回の記事では夏休みの宿題について書きました。

物事は一挙両得の方がお得です。どうせ提出しなければいけないのであれば、今後の学びにもつながるように宿題をやった方が良いのではないでしょうか。

そして夏休みの宿題は勉強嫌いにならないようにサッサと終わらせて有意義に過ごしましょう。

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